上司と部下の好循環が仕事の効率を上げる

      2016/09/02

上司と部下の関係を円滑にするには、まず上司の「自己開示」が必要だということ、以前からお話している通りです。それは、組織において、人材を育てる上で、人と人の心のキャッチボールが基礎になるからですね。

組織の成長に欠かせない人材育成

上司も部下も、組織が大きく成長することを誰しも望んでいると思います。そこには、やはり何と言っても「人材」が必要です。それも有能な人材が増えていくことが大切になってきます。一人の上司が、リーダーシップを発揮できたとしても、この一人の上司の力は永久にトップギアで走り続けるのは難しいことでしょう。

たとえ走り続けることが可能であっても、こんな独りよがりの上司の下で働く部下は、いつの間にか「自己達成感」や「自己効力感」が半減していくように思います。つまり、やる気の芽を摘んでしまうのでは?と思います。

 

倒産に追い込まれた企業の様子を伺うと、「人材不足」がその原因とのこと。退社する社員と欠員を補うための採用に追われる状態、そして有能だったはずの上司もどんどんと高齢化していくという状態に追い込まれてしまいます。

部下の意欲を掻き立てるには

企業成長する未来を描くのであればこそ、有能な部下がどんどんと育っていくことが、最重要課題ではないでしょうか。組織がより強い状態で、部下が意欲的になっていくにはどうしたらいいのでしょう。

 

その答えは「部下に仕事を譲ること」「部下に思い切って任せてみること」なのかもしれません。もちろん、上司は部下の失敗を覚悟しなければいけません。上司にこの覚悟ができれば、部下が失敗しないように、リスクが少なくて済むように、上司もおのずと部下への目配りをするようになるはずです。部下の意見や考えを傾聴することにもなります。

これは、上司と部下の絆と言いますか、パイプを強くしておく必要に迫られてくるという循環です。このパイプは情報の流れを良くして、どこかで交通渋滞が起こらないようしておくということです。情報の行き来がスムーズな組織は、問題発生を未然に防ぐことができます。そうです、リスクマネジメントが施されていくことになります。

また、部下は上司に任せられた仕事に対して意欲的ですから、自ら楽しんで情報収集しますし、アイディアを出すことに努力を惜しみませんね。そして、上司から催促されなくても、自ら率先して業務の「報告」を励行するようになります。

ある営業マンからの相談

先日、ある営業マンにカラータイプを簡単に体験して頂いた時のことです。彼は入社数年目の営業マンですが、今年自分の下に新人が入ってきたとのこと。彼は新人さんに仕事を教える立場であるとのことですが、その新人さんとの人間関係にお悩みを抱えている様子でした。

お悩みの主なところは、「新人さんからの仕事の報告がない」とのことでした。いつもどうしたのかな?と、ハラハラした気持ちを抱えていると言います。

また、逆に自分も周りからは「分かりにくい存在だとよく言われる」とのことでした。

まず彼の特性についてですが、謙虚で潔癖であるものの、一方で「目立ちたがり」の一面がとにかくびっくりしました。

ここは譲れないという部分では、目立つことが何よりも心地よいのに反して、控えめで謙虚でいることが落ち着くという、これはとても火と水のような要素が共存していると感じました。

そんな彼は、新人さんに必要以上に気を遣いがあり、なかなか自分の意思を伝えることができないようです。そして、新人さんも、この彼と同じ特性をもっているのでは?と感じました。

お互いに、自分の主張をぶつけないことで、何を考えているのか?お互いに手探り状態だったのではと思います。

 

私が彼に伝えたのは「まず自分から意思を伝えること」

そして「報告を待っているのではなく、どうだったか?と尋ねてみる」と、一見当たり前のような内容を伝えました。

なかなか新人に尋ねることができなかった様子でしたので、「うわぁ~~ドンピシャで、これは本当にびっくりです」とのことでした。

コミュニケーションについて

この秋(9月スタート)から、子どものほめ方しかり方講座を始めますが、じつは、この講座の基本原理は、子どもだけに限ったものではありません。親子関係も小さな人間関係のコミュニケーションということが問題になってきますが、大人になって組織内の人間関係でも、何ら原理は変わらないということなのです。

組織には企業理念もあり、それに向かって目標を立てるのは分かりますが、まず目の前の上司、部下、同僚との関係、コミュニケーションについて一度見直してみてはいかがでしょうか?

自分の特性を人間関係に活かして

Enchante(アンシャンテ)では、この秋から社員の*特性診断会を開催していく予定です。従来は、セッション会やセミナーなどご案内して足を運んで頂きましたが、皆様のご都合に合わせて、こちらから出張診断もさせて頂きます。どうぞお気軽にご連絡ください。(平日の夜・土日も調整致します)

この診断会は、皆さんに自分の特性に気付いて頂くもの、けして駄目出しをする、分析されて凹む、・・なんてことはけしてないものです。私としては、ストレスチェックを受けるより、かなり前向きで意味のあるものになると自負しています。

ここでもう一つ、人間関係やコミュニケーションの問題は、組織内だけに限りませんので、職場では上手くいってるけど、親子関係・ママ友関係・夫婦関係においても同様ですので、個人的にご相談も賜ります。

 

*特性とは?=思考パターン、行動パターン、言葉の遣い方、コミュニケーション能力、なりたい自分、自分の強み、ストレスを感じる場面、心にブレーキがかかる場面は?などなど全てがあなたの持っている特性です。

まずは、ありのままの自分を理解して、受け入れてみませんか?きっと、気持ちのモヤモヤが晴れてくると思います。お気軽にお問い合わせください。

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Email cocoiro@pp.em-net.jp  (Enchanteアンシャンテ代表 内田まで)

以上、皆様の心のケアができますようにと願っています。

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