悩めるビジネスマンへ 上司の魅力が部下をリードする!

      2016/07/06

前回、特性を認め合うことが円滑な関係を生むとお話しました。それでは、組織の活性化に繋がるためには、一体何が必要なのか?について考えてみましょう。

 

人材育成などの言葉が叫ばれて久しいですが、大抵の企業は社員の能力を高める研修を積極的に取り入れてきました。能力評価制度も取り入れ、成果報酬というカタチができました。

また、組織図を見直したり、ネットワークを駆使して情報の共有を図ってきた企業も多いと思います。しかし、それで本当に、組織の好循環が生まれ、社員の創造性やモチベーションが上がって来たでしょうか。

人の魅力が組織を動かす

研修や組織図の再検討、情報の共有化は、確かにそれなりの効果はあると思います。ただ、この取り組みをしただけでは、残念ながら組織内のコミュニケーションは充分に機能していかないのも現実ではないでしょうか。それは何故なのでしょうか。

 

人はある組織に帰属する場合、その組織の魅力を感じていると思います。組織の理念やヴィジョンだったり、事業内容や仕事そのものの達成感、あるいは尊敬できる先輩や同僚の存在、また人によっては特別なステータスが魅力だということもあるでしょう。

 

ここで、注目すべきは「人」、つまり人材の魅力が占める割合が大きいかと思います。魅力的な上司が、部下を束ねていくことが大切です。束ねるとは、上司の魅力が、求心的に部下の心をリードして親密になっていくという意味です。

 

部下は皆それぞれが違った特性がありますから、上司が部下の一人一人に向き合う必要があることは再三お話している通りです。部下が何を考えているのか、やる気を引き出すにはどうしたらいいのかを真剣に考えなければいけませんね。上司のこの真剣に向き合う態度こそが、部下から信頼を得ることになるわけです。

 

コミュニケーションが風通しを良くする

じつは、先日こんなご相談を受けました。

「部下との気持ちや価値観のずれのようなものが壁になっていまして、お互いに向き合うチャンスもなかなか作れないのですが。こちらから何度か仕事以外の誘いをしても反応があまりなく、私も頭では分かっていても、どうしたらよいかと半ば諦めています」・・とのことでした。

 

組織内のあちこちで、壁ができていて、横の流れも縦の流れも滞っている感じがしますね。コミュニケーションは人間関係を単に良くするということではありませんね。個人の気持ちを通じ合うことが初めの一歩ですが、そのお蔭で情報もスムーズに流れ、このエネルギーが前に進みますから組織の好循環を生むことになります。

 

この例にある「気持ちのずれ」を解決するには、まずは逃げないことでしょうか。問題から遠ざからないこと、問題を受け止めることでしょう。それより上司は、まず自分自身から逃げないということでしょう。つまり、諦めないことですね。

声掛けは上司から

部下との関係を構築する上で、忘れてはいけないのが、上司であるあなた自身、ご自分の心が開いているか?ということです。自分が閉じているのに、相手に信頼して貰うことはできませんから。まず、ありのままの自分を知って認めてみましょう。そうすれば、自分の心は自然と柔らかく開いていくのでは?と思います。

そして、部下の気持ちを理解するためには、部下との心の距離を縮める必要がありますね。時には、部下の表情が暗く、反応が薄いと、上司はどうしても良い印象を抱かない状態かもしれません。それでも、部下の気持ちを理解するためにには、LINEやメールではなく対面することです。こちらからの「声掛け」がコミュニケーションの第一歩、そして信頼の架け橋を繋ぐには、部下の考えていることを傾聴することだと思います。

Enchanteでは、この声掛けのポイント、また円滑なコミュニケーションに必要な他者理解についても発信していきます。チームワークを円滑にするカードワークも提供させて頂いていますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

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